本田、新主将へ覚悟！

サッカー・日本代表合宿（１０日、愛知県内）１４日のキリンチャレンジ杯・ホンジュラス戦（豊田）など２試合に向けての合宿を開始した。

ハビエル・アギーレ監督（５５）が母国メキシコでの式典出席のためすぐに離脱する中、ＦＷ本田圭佑（２８）＝ＡＣミラン＝は、新キャプテン就任への“覚悟”を表明した。

左手骨折の疑いがあったＤＦ内田篤人（２６）＝シャルケ＝は軽傷と判明。代表復帰への複雑な思いもにじませた。

ド派手な“空港コレクション”が自信の復活を感じさせた。約５０人のファンに出迎えられた朝の中部国際空港。

ブラジルＷ杯後はおとなしい服装が続いたＦＷ本田だが、この日はワインレッドのスーツで帰国。その胸には、“新主将就任”への覚悟が刻まれていた。

「今回、経験ある選手が戻ってきてね。監督から直接、この状況で（自分が主将だと）言われるのであれば、今後そういう認識でいく必要があると思っている」

アギーレ監督は就任後、本田、ＧＫ川島、ＤＦ吉田を主将格に任命した。先発３試合でキャプテンマークを巻いた本田は９月の合宿でブラジルＷ杯主将のＭＦ長谷部の離脱を受け、「様子見でいいんじゃないですか」と“臨時”であることを強調していた。その長谷部や最年長のＭＦ遠藤が復帰した今回、主将の座を受け継ぐ決意を初めて示した。

母国メキシコでのサッカー殿堂入り式典出席のため、アギーレ監督はミーティングだけで離脱した。本田は異例の状況に「珍しいことやね」と苦笑い。続けて「監督がいようがいまいが、試合の位置づけは変わらない。しっかり引き締めて練習に取り組まないといけない」と責任感を漂わせた。

ピッチではゴールで信頼をつかむつもりだ。ミランでの４戦連続無得点を「ストレス」とした上で、代表戦でのイメージを描いた。

「当然、結果にこだわりたい。矛盾するようだけど、ストレスをストレスと感じると（点を）取れないのがサッカー。無心で入ったとき、いい結果が出る。取りにはいくけど、トゥーマッチにならない精神状態が大事」

指揮官は、自身が再合流する１３日に正式な新主将を任命する考え。プロ生活を始めたＪ１名古屋の本拠地から、本田が新たなキャリアの幕を開ける。　

★この日の練習

帰国前のＧＫ川島、ＭＦ香川を除く２１人でスタート。アギーレ監督不在の中、約１時間半、体を動かしたが、初日ということもあって戦術練習などは行わず、３対３のフットバレーなど体をほぐすような軽めのメニューで調整した。ＤＦ太田、ＤＦ内田、ＭＦ遠藤、ＦＷ武藤は途中から別メニュー。ＦＷ豊田、ＦＷ小林、ＭＦ田口、ＭＦ柴崎、ＤＦ昌子は全体練習終了後に居残り特訓を行った。

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